Paprika

色んな感想をつらつらと

ダークサイドミステリー どこへ?消えた1万人の子どもたち〜隠された「児童移民」の闇〜

今回はムーのようなオカルト話ではなく現実の闇のお話。イギリスの暗部。

・白人至上主義
・階層社会による上層の人間が下層の人間を人として見ない

というこの2つが主な原因で、他に、人権は白人男性→白人女性→有色人種→子供の順番で保護する対象が広がっているので、一番最後である子供の人権まるっと無視されていたというのもあるかと。
オーストラリアは訴えた人がいて連れて行かれた当事者の存命率が現在一番高いからここまで問題になったと思うほど、オーストラリアとイギリスの問題という感じでクローズアップされていた。実際当事者の前で謝ったのこの2つの国だけというのもあるかと。
子供達が送られた先、カナダ・ニュージーランド・南アフリカ・ジンバブエもあったんですが、その辺はもう当事者がいないのか詳細な調査がまだなのかどっちなんだい。一応カナダでは問題として捉えてるみたいではあるんですが。

#NHK
アナザーストーリーズ 運命の分岐点 阿部定事件〜昭和を生きた妖婦の素顔〜

レイプ被害から男遊びするようになるって自傷行為なんよ。
事件を起こした後はずーっとそれに縛られ続ける人生で、心の底から好きになった人なので後悔は無いんだろうけどそれを土足で踏み込まれるのもいい気がしないという感じなんだろうか。飲み屋の運営時の証言を見るに。
安吾との対談で安吾が定にかけた言葉、ファンが推しに言う言葉のそれだったので彼女の心に響かなかったのはそれはそう。無頼派からファムファタールな見られ方するの嫌だったんじゃないの本当は。

明治大正昭和 猟奇女犯罪史でインタビューを受けていた彼女は、還暦を過ぎたというのにそれを感じさせない若々しさがあって驚く。浅香光代や飲み屋の近所だった女性など同時代を生きた人達からの証言が集まるのはそれはそうなんですが生々しいリアリティがあってゾクゾクしたし、安藤玉恵の祖母が事件現場になった満佐喜を事件後に買い取ったというのは驚いた。別の記事では建て替えるまで建物がそのままで普通に叔父が住んでいたそうで、子供の頃の記憶に在りし日の満佐喜があるのだそう。
1905年生まれなので現在鬼籍なのは間違いないですが、話題にされずひっそりと人生を終えた事に彼女は満足したんだと思いたい。
NHK特集 選「ダービー 北の大地の戦い」

1986年の日本ダービーを巡る人達のあれこれ。当時放送されたものを日本ダービー開催に合わせてオンエア。
第一次競馬ブームから10年程経った世界で、社台と浦河町個人牧場主達(主に谷川牧場)との対決といった感じで描写されていた印象。それ故にダイナカリバー(1着)とアサヒエンペラー(3着)が番組内でピックアップされ、グランパズドリーム(2着)がスルーという悲しい結果に。
リポーターの吉永みち子は当時吉永正人騎手夫人だったのもあって、それ前提でお話されている部分がちょっとあった。

・社台
種牡馬やっているミスターシービーとノーザンテーストが出てきて、ノーザンテーストの種付けシーン放送。牝馬はそこで立ってスタンバイしてるだけだけど、牡馬は被さるように乗っかって腰動かすからとても大変で、スタッフが前脚押さえたりしていてこれはこれで大変なんだな。
創業者である吉田善哉氏の姿が結構登場するのでこれもまた貴重。
都内ビルオフィスのパソコンでクラブの顧客データを管理する様子が流れる。

・谷川牧場
浦河町長を20年努めた先代の谷川弘一郎氏のインタビューが入る。
シンザンが存命時なので存命時の彼が登場するのが貴重。28歳だった事もありまだまだ元気なおじいちゃんって感じだった。

・杵臼斉藤牧場
吉永正人騎手が主戦を努めたモンテプリンスの生産牧場。
馬のお産のシーンが流れる。初産のアラレちゃん無事お産が済んでよかった。

杵臼斉藤牧場、検索してみたら昔働いてた人がつい最近訪れたツイートが出てきて、看板外して馬が一頭もいなくなっていたそうなので最近になって廃業したのだろうか。中央所属の生産馬だと2021年度の馬がいるので。畳む

#NHK
ダークサイドミステリー ジェフリー・ダーマー

彼の事はWikipediaやシリアルキラーをまとめたサイトの説明でしか読んでないので、クソな家庭環境の犠牲者だという認識だったんですが、子供の頃のエピソードを見て、元々そういう特性を持って生まれて、環境がそれを後押しさせた部分があるという認識に変わった。
父親の特性をとても強く引き継いでしまっているような。

#NHK
100分de名書 北條民雄~いのちの初夜~

1夜から3夜まではいのちの初夜のお話の解説で、ハンセン病療養所へ入所した初期のお話という事で深い絶望からその中での希望を見出していくというような説明だった。
個人的に大変興味深かったのは4夜のいのちの初夜その後という北條民雄のその後の人生のお話で、全生園抜け出して川端に会いに行ったというのは驚いた。ハンセン病患者への差別を考えて、北條は直接家に行くのではなく電話をし、川端が家を出てそこに会いに行くというのが…。
お互い、会っても感染する事はない、大丈夫だと認識しているのに。
北條が亡くなった後川端が霊安室に来て顔を見ていったっていうのも心に来るものが。
川端は北條に向かって芥川賞取れませんって言った件は、早くに亡くなってしまった事でそのようにしてしまった事を川端は後悔したりしなかったのだろうか。
川端は沖縄のハンセン病療養所に行き療養している子供に会うという事をしているので、ハンセン病への向き合い方がこの人凄いなって気持ちがある。因みに、この時会った子供は療養所脱走しました。検索すると本人のインタビュー記事が出てきたはず。

北條民雄は本名と出身地が公表されたという記事を見て存在を知って、そうしなければいけなかったハンセン病への差別に心が痛んだし、今でも療養所で暮らす人達はいて高齢化が著しいというお話を何かで読んだ気がする。らい予防法はもうなくなってるけど、迎えに来てくれる家族がいない人達がずっと入所し続けたままという事を察せられてしまって。

癩院受胎に出てくる兄妹、東條兄妹がモデルだったりしないのか。北條の最後を看取った東條耿一 が兄妹で入所してたそうなので。畳む


今回の件で、「あん」という映画がドリアン助川が原作の元ハンセン病患者の女性を描いた作品と知ったので、映画と原作本どちらでもいいから機会があれば見てみたいと思う。原作本はポプラ社から出てるので、話の内容から中高校生向けっぽい感じがするけれども。

北條民雄の本名と出身地公表した頃、妹さん存命だったんですね。
川端が亡くなった翌年に文芸誌で北條民雄について一部遺族や幼なじみに色々聞いたりして墓の写真を掲載したというの、時代考えるとハンセン病差別まだ強いのがわかるし、当事者が亡くなっていくなかで後世の為にデータ集めないといけないのはわかるんですが、関係者への感情を踏みにじる行為では。ハンセン病は本人だけでなく家族まで差別される病気だったんですよ。(朝日新聞の記事を読みながら)

#NHK
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