Paprika

色んな感想をつらつらと

ダークサイドミステリー ジェフリー・ダーマー

彼の事はWikipediaやシリアルキラーをまとめたサイトの説明でしか読んでないので、クソな家庭環境の犠牲者だという認識だったんですが、子供の頃のエピソードを見て、元々そういう特性を持って生まれて、環境がそれを後押しさせた部分があるという認識に変わった。
父親の特性をとても強く引き継いでしまっているような。

#NHK
100分de名書 北條民雄~いのちの初夜~

1夜から3夜まではいのちの初夜のお話の解説で、ハンセン病療養所へ入所した初期のお話という事で深い絶望からその中での希望を見出していくというような説明だった。
個人的に大変興味深かったのは4夜のいのちの初夜その後という北條民雄のその後の人生のお話で、全生園抜け出して川端に会いに行ったというのは驚いた。ハンセン病患者への差別を考えて、北條は直接家に行くのではなく電話をし、川端が家を出てそこに会いに行くというのが…。
お互い、会っても感染する事はない、大丈夫だと認識しているのに。
北條が亡くなった後川端が霊安室に来て顔を見ていったっていうのも心に来るものが。
川端は北條に向かって芥川賞取れませんって言った件は、早くに亡くなってしまった事でそのようにしてしまった事を川端は後悔したりしなかったのだろうか。
川端は沖縄のハンセン病療養所に行き療養している子供に会うという事をしているので、ハンセン病への向き合い方がこの人凄いなって気持ちがある。因みに、この時会った子供は療養所脱走しました。検索すると本人のインタビュー記事が出てきたはず。

北條民雄は本名と出身地が公表されたという記事を見て存在を知って、そうしなければいけなかったハンセン病への差別に心が痛んだし、今でも療養所で暮らす人達はいて高齢化が著しいというお話を何かで読んだ気がする。らい予防法はもうなくなってるけど、迎えに来てくれる家族がいない人達がずっと入所し続けたままという事を察せられてしまって。

癩院受胎に出てくる兄妹、東條兄妹がモデルだったりしないのか。北條の最後を看取った東條耿一 が兄妹で入所してたそうなので。畳む


今回の件で、「あん」という映画がドリアン助川が原作の元ハンセン病患者の女性を描いた作品と知ったので、映画と原作本どちらでもいいから機会があれば見てみたいと思う。原作本はポプラ社から出てるので、話の内容から中高校生向けっぽい感じがするけれども。

北條民雄の本名と出身地公表した頃、妹さん存命だったんですね。
川端が亡くなった翌年に文芸誌で北條民雄について一部遺族や幼なじみに色々聞いたりして墓の写真を掲載したというの、時代考えるとハンセン病差別まだ強いのがわかるし、当事者が亡くなっていくなかで後世の為にデータ集めないといけないのはわかるんですが、関係者への感情を踏みにじる行為では。ハンセン病は本人だけでなく家族まで差別される病気だったんですよ。(朝日新聞の記事を読みながら)

#NHK
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